ヒット商品は、こうして生まれた。
巷でよく目にする「ヒット商品」という言葉。その成功の裏には、たくさんのこだわりが隠されています。当社に入社すれば、みなさんも仕掛ける側の人間。ぜひ、先輩たちの事例からヒットを生みだす秘訣を盗んでください。
個々のこだわりが込められた
商品事例をご紹介
<3Dエクサウェーブ>
“乗るだけ”という手軽さが、
時代のニーズにマッチ。
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『3Dエクサウェーブ』の原型となる商品に出会ったのは、台湾で開催されたスポーツフェア。台の上に乗るだけで、筋力トレーニングや有酸素運動、体幹トレーニングまで同時にできるという手軽さは、日本でもきっとヒットすると予感しました。その当時、国内では“健康寿命”への関心が高まっていた一方で、運動したくても中々続かないという、多くの世代が共通で抱える本音(悩み)に、高い次元で応えてくれる機能を持っていたからです。これだけモノが溢れている時代でもほとんどの人が未体験であろう、3D振動が全身に伝わる体感も魅力のひとつでした。すぐに現地メーカーと日本市場をつなぐべく、交渉をスタート。製品も、原型→プロトタイプと試行錯誤を重ね、小型化・軽量化に成功しました。初回販売の放送では、わずか7分半の紹介時間ながら、「乗るだけでOK!」というアピールが大好評。発売から一週間で、なんと売上1億円を突破する大ヒット商品になりました。
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海外でヒットしている商品を見つけ出し、日本向けに改良することも私たちの仕事の一つ。そのためには、ただインターネットを検索するのではなく、実際に海外の展示会などに出向いて、マーケットの最新の流れを実際に肌で感じることが大切です。
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Tomohiko Kodama
テレビ部 第1ユニット
エキスパート
児玉 智彦
<国産材家具プロジェクト>
日本の林業とお客様の笑顔を、
私たちのノウハウで結ぶ。
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「地元の材である東濃檜を商品化して、地場産業を盛り上げたい。」岐阜県で木工業を営むアオキウッドの会長さんから、そんな相談を持ちかけられたのが、国産材家具プロジェクトの発端でした。ちょうどその頃、当社でも国産材の商品をつくりたいと考えていたこともあり、アオキウッドと手を組むことに。当社が長年かけて培ってきたマーケティングノウハウを活かして、どんな商品が求められているのか、どれくらいの価格設定が妥当なのかを共有し、商品を企画。さらに、製造は地元の建具屋に協力してもらい、“ぬくもりがあって、長く使えて、経年変化も楽しめる”東濃檜の家具が完成しました。日本には、まだまだ優れた国産材の産地がたくさんあります。これからも、材の特性や加工技術の強みなどを活かしながら、その地域でしかつくることができない商品を、生み出していきたいと考えています。
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「地元の産業を盛り上げたいけれど、世の中のニーズがわからない。」というお悩みは、どの地域でもあります。そんなときにサポートできるのが、長年BtoCの事業を続けてきた当社の強み。今後も日本の産業の活性化に、会社をあげて取り組んでいきたいですね。
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家具・収納部
第1ユニット
ユニットマネージャー
岩崎 光史
<スティッククリーナースタンド>
みんなの“不便”が、企画のヒント。
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ヒントになったのは、家電量販店での気づき。スティック型の掃除機が、立て掛けるようにおいてあったのを見て、ふと気になったのがきっかけでした。既製の収納用のブラケットは、壁に穴を開ける必要がありました。お客様の声を調べてみても、「壁に穴を開けたくない」というコメントがちらほら。同じような悩みを抱えているお客様は、たくさんいるはず。壁に穴を開けずに、掃除機を収納できる方法はないか。こうしてスティッククリーナーのスタンド開発に着手しました。まったく同じ既製品がある商品ではなく、ゼロからの設計なので、完成品が出来上がるまでは、メーカーさんと二人三脚。デザイン性の高い掃除機本体にうまく合うように、見た目にもこだわりました。こうしてできた商品を、当初カタログの4分の1のサイズに掲載したところ異例の大ヒット。今では定番商品になっています。
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ヒットにつながったのは、多くの人がなんとなく感じている潜在的な“不便”をうまく解消することができたから。ターゲットの“不便”を探るために、いち生活者として、ふだんの暮らしの中から企画のヒントを探すようにしています。
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Akito Naganami
インテリア・家庭用品部
ハウスキーピングユニット
長南 陽人