おしゃれな
カフェで
ランチをするのも、
仕事です。
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説明会に参加して、衝撃を受けました。耳に残ったのは、「多岐にわたるメディア力」というフレーズ。カタログだけでもたくさんの種類があり、幅広い商材を扱っている。自分たちで商品をつくり、自分たちで売り方まで考える。ここに入ったらなんでもできるじゃないかと、ものすごくワクワクしたのを覚えています。念願叶って商品MDになったのは入社3年目。いざ配属された時に感じたのは「なんでもできる」不安でした。いい商品ができるかどうかは、自分次第。売れたかどうかも、自分次第。「なんでもできる」自由の裏には、それだけの責任が伴っているということに、MDになってみて、やっと気づいたんです。もっとはやく気づけよって話なんですけど(笑)。
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どんな商品を作るかは、MDの自由。年2回のカタログ発行に合わせて、それぞれMDが企画を持ち寄ります。心がけているのは、お客様へ常に新しい商品を提供する、ということだけ。僕が今つくっているのは壁面収納の新しい商品です。目指したのは、お客様の生活空間をもっと“自由”にすること。ある程度、決まった条件の中で、メーカー側から「できない」と言われても引き下がらず、理想のカタチに仕上げていくのがMDの腕の見せ所。おそらくこの記事が世に出る頃には、僕が手がけている商品が、カタログにお目見えしているはずです。
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先輩には、いつも「相手の気持ちになりなさい」と言われています。我が強くなりすぎると、お客様の気持ちから離れてしまう。「それって、本当にお客様が望んでることだっけ?」と自問自答を繰り返すようにしています。相手の気持ちを想像するために、日頃から実践しているのは、なるべく外を出歩くこと。お客様が、日々どういうものに触れて、どういうものを買っているか。想像するだけではなく、実際に目で見て感じるために、感度の高いマダムたちがランチをするような、おしゃれなカフェによく行くようになりました。人が集まる場所って、人が集まるだけの理由があるんです。お店の照明やインテリア、流れる音楽や料理など、商品開発のヒントがいっぱい。他の先輩MDを見ても、グルメを楽しんでいたり、趣味のスポーツを楽しんでいたり、自分なりのこだわりを持って、アクティブに動く人がたくさんいます。外に出て、たくさんインプットをすることで、新しい企画が生まれていく。いい意味で、仕事と遊びの境界をつくらず「なんでもできる」のも、MDの醍醐味なんだと思います。