数字を見つめる。
その先の人を見つめる。
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「モノをどう売るか」に興味がありました。モノ自体が同じでも、どう見せるか、どう伝えるかで、お客様の受け取り方は、ぜんぜん違う。広告関連の仕事に興味を持って、調べていくうちに出会ったのが、この仕事。誰に何を伝えるか。どうすればお客様の心は動くか。ずっと興味があった分野に、今まさに携わっています。現職の仕事の中で、最も重要なのは、媒体(カタログ)の発行部数を決定する会議。どのお客様に、どの媒体(カタログ)を、どのタイミングで送るか。カタログを送付するお客様を選定した上で、最終的な発行部数を決めていきます。各部のメンバー総勢20名程度がずらりと並ぶ部数決定会議は、毎回いい意味でハイプレッシャー。全社の数字を追いかけ、数字を引っ張っているのが、マーケティング部。自分たちの仕事の使命感を強く感じています。
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多いものは、一つの媒体(カタログ)だけで、何百万という発行部数があります。その先には、何百万人というお客様がいます。その何百万という送付先を間違えれば、各媒体のメンバーが思いを込めて作ったカタログが、無駄になってしまいます。だからこそ、カタログを送付するお客様の選定には細心の注意が必要です。各媒体(カタログ)の購入頻度、購入金額、過去の購入傾向など、あらゆる角度からのセグメントを行い、カタログを送付するお客様を選定していく。精緻なデータを抽出するには、マーケッターの技量が試されます。私たちが算出する数字が、各媒体(カタログ)の販売戦略の指針になる。正確性が何より求められます。異動したての頃、先輩から言われたのは「メールひとつにも細心の注意を払え」。誤字脱字がそのまま、誤った情報として伝わってしまうと、全社の売上にも影響しかねない。一つひとつの仕事をおろそかにせず、注意を払う意識が強く付きました。
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今の部署の前は、コールセンターに在籍。責任者対応が必要なお客様からのお問い合わせに、最長で2時間半程度お電話で対応をしたこともあります。本来、私たちが気付かなければいけない点を、わざわざお客様からご指摘をいただいてしまった。ありがたいという感謝の気持ちと併せて、悔しい気持ちを抱き、その時から、お客様から何を聞かれても「応えられる人」になりたいと思うようになりました。今は、データを扱う仕事ですが、データの向こう側にお客様がいらっしゃることは、常に忘れないでいたいと思っています。目指すは、「分からない、とは言わない人間」。たとえ即答はできなくても、答えに近いものを探し出せるように、引き出しがたくさんある人でありたい。そのためにも様々な部署を経験してスキルを高めていきたいと思っています。