ロジスティクス
谷口 貴之Takayuki Taniguchi
ロジスティクス本部 ロジスティクス部 企画開発・運営ユニット
2018年障がい者アスリート入社/前職:電気機器メーカー
通販を支える物流部門で、飽くなき業務改善の追求。
トラブルへの対応という経験が、自分自身のキャリア成長を促す。
前職の電気機器メーカーでは、社内のサーバーやシステム運用管理担当の部門にまず配属となりました。どんな企業でもシステムトラブルは大ごとだと思いますが、私も在籍中に、大量の顧客情報も含むデータ損失事故に見舞われ、その復旧作業に追われたことがあります。こうした会社の信用を失墜させかねないような危機対応は大変である一方、自分自身の成長にも大きな影響を与えた経験となりました。その後、メーカーにいる以上、自社製品と関わりたいという気持ちが強くなり、カスタマーサービス部門に異動を希望しました。今度は会社ではなく顧客の資産に相対するわけで、さらに責任が重いと思うものの、やりがいがあるだろうと考えてのことです。業務としては主に海外の販売会社からの不具合報告に応じて開発部門へ修正依頼をかけ、不具合が解消する最後の最後まで確認を行う一連の流れでした。他にも、販売会社の営業担当の技術教育や資料作成等、自分自身のスキルアップにもなる業務も多々ありましたし、これら多くの経験を積めたことで、次なるチャレンジに勇気をもって踏み出すことができたのだと思っています。
競技活動とロジスティクス部門での業務を両立。
1歳の頃に小児麻痺となり、左足に後遺症で麻痺が残りました。負けず嫌いな性格もあって、学生時代から様々な球技スポーツに打ち込んできたのですが、社会人になって始めたのが、障がい者競技もあるバドミントンです。全国大会で勝利し、さらに世界選手権のダブルスで3回ほど優勝することができました。そしていよいよ、パラリンピックで正式種目ではなかったバドミントンが、2020年の東京大会で正式種目に採用となり、私の中ではこのチャンスにチャレンジしたいという思いが強くなったのです。仕事をしながらそれを目指すには、トレーニングをする上で前職の職場環境では難しいと判断し、他の企業に転職しようと決断しました。そんな中、アスリート採用をしてくれる企業を探していたところ、当社との出会いがあって入社に至りました。現在は週2日の出勤で、それ以外の日は競技活動を行っています。所属しているロジスティクス部では、主に倉庫内のPCやラベルプリンターに不具合が起きた場合のトラブル対応や、紙面化されていない倉庫業務に関するマニュアル作成及び既存マニュアルの更新等を担当しています。特にトラブル対応は、人の役に立てるという点が特に自分自身のモチベーションアップにもつながっていますし、今後もさらに社内の業務効率アップに貢献できるような仕事ができればと思います。
どんなことも一人で悩まず、周りとともに解決できる。
障がいをお持ちの方は働くことに対して不安があるのは当然だと思いますが、仕事の上では、まず自分でできそうなことをやってみる、そして徐々にできることを増やしていく、そうすれば自分が本当にしたいことが見えてくるのではないか、と私は考えています。職場の同僚はとても親切ですし、一人で悩むということは全くありませんが、私は自分から動くことも大事だと思っていますので、そのように心がけています。また、足が悪いため車通勤を希望したところ、それをしっかり受け入れてもらえ、そのための環境も整えてもらえました。このようにどんなことでも、当社には遠慮なく相談できる空気があり、解決策を一緒になって考えてくれる親身さを強く感じています。