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HUMAN GEEKS

#03MERCHANDISING

Misato
Kono

「思いやり」で、
世界はまわる。

商品MD
(家具・収納)

Misato Kono / 2004年中途入社
家具・収納ディビジョン
家具・収納セクション 第1チーム
チームリーダー

母からの授かりもの。

「相手の立場に立って物事を考えて」。幼い頃、わがままな行動をとるたびに、自分がされて嫌なことは他人にはするな、と母から言われて育った。あの頃は「また言ってるよ…」くらいにしか捉えておらず、その意味をじっくり考えて反省することはなかった気がする。でも、思わぬ出来事をきっかけに、この考え方が自分の中に染み付いてゆくことになった。

今から20年ほど前。社会人になりたての私の日々の息抜きは『ネット懸賞』だった。情報収集の手段としてWebが使われるようになり、“OL”向けの情報サイトがたくさん立ち上がり始めた当時。そういったサイトにはプレゼント付きのアンケートがたくさん出ていた。ひまつぶしで応募するうちに、ある傾向に気づくことになる。回答を丁寧に書いた時ほど、不思議とよく当選したのだ。そこで私はサイトを隅々までチェックし、そのサイトを運営している人が何を知りたいかを考え、ユーザー目線で思うことを具体的に書いてみた。すると、高倍率の懸賞でもかなりの確率で当たるではないか。「相手の立場に立って物事を考えて」。母の言葉が、私の中でストンと腑に落ちた出来事だった。私は、この一連の流れを『戦略的思いやり』と名付けて呼んでいる。相手が何を考えているかを推測し、それに応じた行動をとると、相手に喜ばれつつ自分の望みを叶えることができる。それが戦略的思いやりの効果であり、誰もおおっぴらには言わないけれど、この世界の法則なんじゃないかと思った。

そんな私のスタンスを評価してくれたのが、その後に勤めた出版社だ。私はファッション誌の編集者として働いていたが、2年目が終わる頃には早くも物足りなさを感じていた。読者が喜ぶことを考えて誌面をつくっても、私の担当ページが読者の暮らしにどんな変化を与えているのか、実感が得られなかったのだ。思いやりの心で尽くしても、その思いやりが誰かのためになっているのか分からない。「もっとお客様の反応が見える仕事がしたい」。そんな思いから、新天地として選んだのがDINOS CORPORATIONだった。

反響が目に見えることの喜び。

転職後は、まず生活雑貨や家電のマーチャンダイザー(以下MD)として、商品開発からカタログやWEBの制作・編集までを一貫して担当した。媒体の制作は、編集者時代から行っていたが、商品企画から誌面づくりまでできるのは新鮮で、毎日が楽しかった。何よりも嬉しかったのは、自分の担当した商品に対して、お客様からの反響がダイレクトに見えること。売れた点数、売上金額、口コミ評価…、自分のアイデアや試行錯誤に対するフィードバックが明確だ。私のやりたかった仕事はこれだ!と思った。

それから、早いもので17年。健康器具、収納家具と担当ジャンルは変わったが、今もMDを続けている。その長いキャリアの中で、忘れられないプロダクトはいくつもある。そのうちの一つが、バルミューダ社の扇風機、『グリーンファン』だ。出会いは、2009年だったと思う。当時はまだ、世の中にバルミューダの名が浸透していない時代で、顔なじみの問屋さんから「おもしろい家電がある」と紹介された。「まず、そこに座って風を浴びてください。それだけで十分です」。いったい何だろうと最初は思ったが、風を浴びた瞬間「これは売れる!」と確信した。まるで屋外にいるかのような、自然でやさしい風にふわりと包まれたのだ。商品の品質はピカイチ。ただ、唯一ネックだったのは、この良さをカタログやECサイトのみで伝えなければならないということ。そこで、例の『戦略的思いやり』の発想をもとに「どうしたらお客様にこの商品を魅力に感じてもらえるか?」と頭をひねり、ある巻頭特集を組んだ。ターゲットである主婦層のお客様から人気のスタイリストI氏をアサインし、ナチュラル思考な彼女のイメージと掛け合わせて、その商品を「暮らしを上質にしてくれる扇風機」として紹介したのだ。結果として、その扇風機は1億円以上を売り上げるヒット商品となった。そして、当時まだ無名だったバルミューダ社も誰もが知るブランドへと成長していった。おこがましいかもしれないが、ある一つのベンチャー企業を、日本を代表する家電メーカーへ押し上げる一端を担えたと思っている。

思うように、やってみよう。

これまで数々の商品を担当し、時には失敗もしながらも、モノづくりの現場を突っ走ってきた。そんな私も、今ではプレイングマネージャーとして、通販カタログ『dinos of LIFE』の編集長をしながら後進の育成にも力を入れている。

私が常々、後輩たちに伝えたいと思っていることは「ディノスのモノづくりは面白いよ!」ということだ。逆に、モノづくりの手順については一から十まで指示を出さないようにしている。もちろん自分の経験から言えることは伝えたいと思っているが、私の言葉に縛られてほしくないのだ。なぜならこの仕事の醍醐味は、モノづくりの“自由さ”にあるから。お客様がほしいと思うものであれば、自分のこだわりや想いをかけて、好きなように商品企画ができる。例えば、私の担当した愛猫との暮らしを楽しめる家具などは、その最たるものだろう。そして、まだ世の中になくて「あったらいいな」と思うモノを生み出せるだけなく、世の中に仕掛けるところまで担当できるのもディノスならではだと思う。自分の「ほしい!」を形にした結果、誰かのくらしにちょっとした幸せをお届けできて、私たちの先にいる問屋さんやメーカーさんも嬉しくなるような反響を集めることができたなら。お客様も、関係者も、自分も、みんなハッピーになれるのだ。そんな“思いやりの循環”を生み出せるこの仕事が、私は楽しくてたまらない。そして、これから出会うたくさんの人にも、私なりの「思いやり」を渡していきたいと思っている。

GEEK TIPS

ファッション誌の編集者

人の購買意欲を高める
“表現”とは?

Konoが雑誌編集者を目指したきっかけは、キャメルのトレンチコートに「女っぷりの上がるコート」という一文が添えられているのを見て、自身の購買意欲がぐんと高まった経験から。編集の仕事を通じて、商品の魅力を伝える時は「お客様の生活にどんな変化が訪れるのか?」を表現することが大切だと実感したそうです。この学びは、MDの仕事においても活かされています。

グリーンファン

独自技術で
「自然の風を再現する」

一般的な扇風機は、硬い空気が一定の風量で吹くため、浴び続けることで身体に負担がかかっていました。一方グリーンファンでは、独自の2重構造羽からまずは風を一点に集中させ、そこで空気の固まりがぶつかり合い拡散することにより、からだをふわりと包み込むような自然界の風を実現しました。

通販カタログ『dinos of LIFE』

こだわり生活を叶える
通販カタログ

『dinos of LIFE』は家具・インテリア・家庭用品を扱うディノスの基幹カタログとして2019年1月に創刊しました。暮らしにこだわりを持っている方をターゲットに、品質と機能にこだわったここでしか買えないオリジナル企画の商品を多数掲載しています。“お店で実物を見るよりも、実際に使うシーンをイメージできる”写真と文章で商品の魅力を伝えています。

愛猫との暮らしを楽しめる家具

世界にたった
ひとつ!?の
猫のための家具

彼女が企画した家具のひとつ『ネコとくつろぐダイニングテーブル』。食事中でもペットと一緒に時間を過ごしたいという、愛猫家たちの希望を叶える商品です。制作には実際に猫ちゃんたちにも参加してもらいました!

ハッピー

Misato Konoの
ハッピーの源
とは

私のハッピーの源は“推し活”です。推しは某有名K-popグループ!音楽はもちろん、本当に仲が良さそうなメンバーを見るだけで癒されます。仕事においても、私生活においても、彼らの存在が日々の活力になっています!
By Kono

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