「自然環境」への取組み
森に寄り添う、私たちのストーリー
日本の国土の約70%を占める森林。そして木材は家具や建物などあらゆるものに使われており、古くから日本のライフスタイルには欠かすことのできない大事な資源です。また、CO2を吸収することによる地球温暖化防止や、水源かん養(森林が水資源を蓄え、育み、守っている働き)といった、自然環境を保全する上でも重要な役割を果たしています。すこやかな森を育むことは、地球環境にとって非常に重要であり、当社では、この先の未来へとつなげるべく、森に寄り添う2つのストーリーを大切にしています。
「森をつくる。」ストーリー
日本は豊かな森林資源に恵まれているものの、森がこの先も循環していくように計画的に再造成することが必要とされています。そのため当社では、企業として森づくりも積極的に行っています。 長野県木曽町・開田高原には「ディノスの森」として、一般社団法人more treesとともに様々な樹種の木々が集う多様性のある森づくりを進めています。 この地域は古くから「木曽ヒノキ」に代表される銘木の産地として知られており、林業や木工製品の生産が盛んな場所です。その他にも、九州・福岡にある協同組合福岡・大川家具工業会が中心となって行う、持続可能なサイクル構築のためのセンダン植樹活動にも参加しています。
Action
「国産材を届ける。」ストーリー
ディノスでは長年にわたり、日本各地に根付く、良質な国産材を用いた様々な商品を展開しています。 その取組みの一つが、戦後植林されたまま伐採されずに残っている大分県「日田杉」のうち、樹齢約50年を超えた大径木(幹の直径約40cm以上)の活用。製材所・デザインカンパニーそして当社が一体となって、杉本来の個性も生かしつつ、現代のライフスタイルにも合うような家具をお届けしています。 また、国産の早生広葉樹であるセンダンを用いたオリジナル家具を開発・販売。センダンは広葉樹の中でも成長が早く家具材として適しているだけでなく、針葉樹に比べてより多くのCO2を吸収することから地球温暖化の対策としても期待できます。
Action
人にも環境にも優しい、エシカルな素材を採用
羽毛に近い軽さや暖かさのある自然繊維「カポック」を採用した寝具やアパレル、プラスチックや使用済みのデニム、ペットボトルなどの再生素材による商品を積極的にご提案しています。また、石油系界面活性剤を使わず、天然植物由来の和漢生薬配合の洗剤など、環境はもちろん、人にも優しいサステナブルな商品もラインナップ。これらは、自然環境に配慮しつつ、デザイン性や機能性、使い心地の良さなども兼ね備えており、お客様の快適で持続可能なくらしをサポートします。
Action
紙や資材の削減等、省資源化を推進
過剰包装を避ける取組み
商品配送用のダンボ―ル箱は、過剰な梱包にならないよう約30種類を取り揃えて、商品に対して無駄のない適切なサイズを選択する事で梱包資材の使用を削減し、省資源化に努めています。また、梱包のダウンサイジング化も図っており、輸送の効率化も目指しています。
温室効果ガス排出量について
当社では2030年に向けて温室効果ガス排出削減を目指していますが、2023年度の排出状況は以下の通りです。
(単位: t-CO2 )
2020年度 | 2023年度 | |
---|---|---|
スコープ1 ※1 | 197.0 | 209.7 |
スコープ2 ※2 | 1,236.0 | 1,093.3 |
スコープ3 ※3 | 2,963.4 | 4,212.9 |
合計 | 4,396.4 | 5,515.6 |
※1 事業者自らによる温室効果ガスの直接排出(当社ではガス使用に伴う排出)
※2 他社から供給された電気、熱・蒸気の使用に伴う間接排出(当社では電力使用に伴う排出)
※3 当社の2030年コミットメントにおけるスコープ3の算定については、現状ではカテゴリー4「輸送・配送(上流)」、カテゴリー5「廃棄物」を対象。なお、2023年度はカテゴリー4に算入される配送会社経由の排出量について算出方法変更により大幅に増加
環境保全活動を支援・推進
地球環境大賞への参画
「産業の発展と地球環境の共生」をめざし、産業界対象の顕彰制度である「地球環境大賞(主催:フジサンケイグループ)」は、1992年に財団法人世界自然保護基金(WWF)ジャパンの特別協力を得て創設されました。地球温暖化防止や循環型社会の実現に寄与する新技術・新製品の開発、環境保全活動・事業の促進や、21世紀の社会システムの探求、地球環境に対する保全意識の一段の向上等を目的とする本顕彰制度に、当社も参画しています。